Original Words






『泉』

戦争で壊れてしまった世界に数箇所存在する、水の湧き出る泉。
他の水道設備なども全て使い物にならないため、この泉が唯一の水を得る手段。
泉から湧き出る水を用水として街の内外に流している。
アスカたちの住む街では元々アスカの自宅だった場所の庭に泉がある。
殆どの泉の所有者は住民から高い使用料をとっているが、偶然にも所有者になったアスカは無償で街に提供している。
言い伝えによると「街が危機に陥ったとき泉は湧き出る。しかしそれも長くは持たない。再び水を得るためには奉納を行わなければならない」らしい。
その時がいつ来るのかは不明。そして、奉納の内容も不明である。


『街』

壊れた世界の殆どは荒野だが、泉のある場所を中心に人が集まり街をつくって生活している。
ほとんどの街が軍の管理下に置かれているが、場所によっては自治区となっている場所もある。
アスカたちの街は後者。
何故か子供しかいない街で、アスカたちは独自のルールを決め生活している。
子供たちもアスカを頼っており、度々進入してくる軍人たちを皆で阻止している。
ただ、一応何処かの軍のには協力しておいたほうが便利ということで、西方軍のコウとアスカの間でいくつかの約定の元に協定を持っている。


『歌姫』

サヤのこと。
奇跡のような歌声を持つサヤをいつしかそう呼ぶようになった。
軍の上層部がサヤの歌に目をつけ、彼女を狙って街に侵入してくる大人たちも後を絶たない。
ちなみに、サヤの歌を軍が何に利用するつもりなのかについては今のところ不明。


『舞姫』

昔のアスカのこと。
戦後一度も人前で踊っていないため、アスカの存在を知っている人は街の住人くらいであり、『舞姫』は伝説化している。


『軍』

壊れた世界を一応統治している組織。
中央にある『本部』を筆頭に、『東方』『西方』『北方』『南方』の東西南北に別れて支部を置いている。
因みに、アスカたちの街の近くに駐屯しているのは西方軍。
4つの支部はかなり仲が悪いようで、いくら西方軍との間に約定を持っていても他の3つの支部の人間が街に侵入してくることもよくある。
本部が『歌姫』を連れてくるように命令をだしてからはそれが更に酷くなり、3つの支部が競い合うかのようにサヤを狙ってくる。
(西方軍はアスカとの協定があるため、一応表向きに手は出してこないが裏では色々と動いている模様)